雪 ついに降りました。
が、かほく市の積雪では雪だるまは作れないです。
まあ、真っ白な雪が、細かな樹の枝に降り積もる朝の風景が好きですが、
春も待ち遠しいです。
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ある場所で一足早く、小さくてかわいい春色を見つけて撮ってきました。
「小袖」って何?を型染めを中心に辿ってみた。
鎌倉時代にななると公家の貴族たちは次第に力を失っていく、そして室町・桃山時代頃から庶民の衣服に変化が起こりました。それ以前の庶民って何を?着ていたんでしょうね。麻だとか。。あぁ今、大河ドラマで放送している時代に近いですね。大昔の日本人の衣類の素材は、主に絹と植物から取り出したモノなど。絹織物は、ある時期に大陸の技術が伝わり京都で貴族用に織っていたのだとか、それ以前は優れた絹の染織物は大陸から輸入したものを着用していたそうです。貴族は本当に優雅ですね。昔々からカイコガは日本にも居たらしく、繭(まゆ)を絹綿状にして衣服に挟んで使ったのだとか。それと、アシギヌという紬(つむぎ)に似た布は有ったようです。あと、麻というか身近な植物や木の繊維を取り出し 丁寧に繋げ糸にして織った布で、庶民はこれを工夫して一年中着ていたようです。さぞかし春が待ちどうしかったのではないかと思われます。
キモノの原形の小袖は、元々公家では、十二単などの絹織物の重ね着形式の着こなしの一番下の肌着に当たる下衣でした。これを武士や豪商の活気あふれる自由な文化の中、上衣として着られるようになると、日常着は上質化しました。小袖はより斬新で奇抜なデザインの刺繡や絞り染め(辻が花)、型染めに求められるようになっていったそうです。今だと、キモノより着付けが楽で安価、決まりごとの少ない浴衣が人気なのと同じな感じでしょうか。
さて、伝統工芸の「型紙」は和紙を一刀一刀文様を巧妙に刻んだものです。型紙は、木の繊維を取り出してすいた紙を重ね、柿渋といったタンニンを含む接着剤でこれを張り合わせ丈夫なシートにして これに図案化した草花文様などのデザインを彫って完成させます。
この「型紙」を使った「型染め」は伝統的な染料の草木染め藍などのを使い、当時、主に小袖と呼ぶ衣服の絹や麻に捺染(なっせん)する技法です。
型染めを行なう場合は反物の巾の長細い木の板を使って模様になる部分が染まらないよう、型紙の上から布地にお米で作ったペースト状の防染糊(モチとヌカを使った糊)を刷り込みます。この糊が乾いたら大豆の汁(呉汁)を刷毛で塗り、再び乾燥させて染料を刷毛で塗ります。流水で糊を洗い落とせば、布地の白色を残した繊細な模様が染上がります。型染めの材料をみると友禅とほぼ同じですかね。
型紙の型染めは、江戸小紋とか型友禅、長板中形と呼ばれていていたそうです。その起源については、諸説あるようです。鎌倉時代から南北朝時代に和紙と防染糊の染色法が始まり、桃山時代に完成したという説が有力であるらしい。一定の間隔で文様を染める型染めの中でも、とっても繊細な模様を表した柄を小紋染めと言います。小紋染めについて、これもはっきりとしたことは分かっていないようですが、室町時代半ば頃までには、染めの基盤が整備され、男子の服飾として広く好まれたようです。なかでも武士の裃(かみしも)に流行。各大名家に襟小紋を決るほど装飾において不可欠な存在だったとか。江戸時代に入るとカッコイイ小紋模様は、一般庶民に拡大。男子の羽織などに染められ、江戸時代中期には型染めの意匠のバリエーションは一気に拡大します。18世紀も半ばを過ぎた頃からは、女性の小袖にも型染め小紋模様が着られるようになったそうです。それは、綿花栽培の成功で江戸時代半ば以降、老弱男女の区別なく身分の差も超え、日常着、浴衣、下着など、綿の肌触りの心地良さと、当時の税金が掛からないコトや糸や生地に織りやすかった為、安価だったコトなどもあって庶民の生活着に深~く根をおろしたそうです。
江戸時代の中期に友禅染めが完成すると、豪華な刺繡や辻が花にかわり小袖の模様は友禅染めに移るが、手間暇がかかるうえ、高価な絹製の友禅は超贅沢品、裕福な町衆の間で大流行するも、庶民には高嶺の花。なのでこれを簡略化した型染めが一般的だったようです。
わたしは、ブログをするまで友禅の歴史を辿ることは無かった。また、誰も教えてくれないし謎でした。今までの様々な事を思い返す、小袖が着物になったこと染料が化学染料に変わったコト。それと着付けが今の着姿になったコト、ぐらいで はじめて友禅染めが加賀で行われた頃から、さほど大きな変化も無く石川県の皆さんにずーっと愛されていたんだなぁ…と。
小袖(やキモノ)の長い旅は終わったのかもしれません。
しかし、時を越えても人々の心をとらえる染め物は、意匠の斬新さからも注目を集めているようです。その魅力は模様の美しいさや技の冴えに留まらないように感じます。ライフスタイルのほとんど全て洋風化が好まれ、安価で速さや効率ばかり求める風潮が幅をきかせる今であっても、工芸をめぐる営み(身近な物を使い時間と手間をかけ工夫すること)が放つ光は多様化する使い手を確実に引き付けて離さない…と信じたい。
寒さがぶり返した数日でしたが、お風邪など召しませぬようお気を付けください。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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