大寒を迎えましたが、北陸に雪がありませんね。
工房の庭も気温の低い日に苔に氷の結晶がついて花が咲いたようで、
これはこれで美しいのですが、この先1週間の天気予報も傘マークが続いています。
まだ、1月なのに気分は2月・3月ですね。
昔から寒の入りに行う特別な作業があるようですが、
雪がないため和紙作りに欠かせない作業ができず困ったとニュースになっていました。
厄介者の雪ではありますが、雪が積もることも大切なんですね。
ところで 和紙と言えば…
日本の伝統工芸の「型紙」は和紙を巧妙に彫って作ります。型紙は、木の繊維を原料とする和紙を重ねて、タンニンを含む接着剤でこれを張り合わせ丈夫なシートにします。これに図案化された草花文様などのデザインを彫って完成させます。
この「型紙」を使った「型染め」は伝統的な染料の藍などのを使い、主にキモノ用の木綿や絹に捺染(なっせん)する技法です。
型染めを行なう場合は反物の巾の長細い木の板を使って模様になる部分が染まらないよう、型紙の上から布地にお米で作ったペースト状の防染糊を刷り込みます。この糊が乾いたら大豆の汁(呉汁)を刷毛で塗り、再び乾燥させて染料を刷毛で塗ります。流水で糊を洗い落とせば、布地の白色を残した繊細な模様が染上がります。金沢でも古くから型染めがあったそうです。
ちょこっと調べてみると
昭和53年7月13日石川無形文化財に指定。金沢では「板場友禅」と呼んでいたとか。
始まりは、18世紀末頃から お侍さんの袴や羽織(裃)に繊細な小紋模様が金沢でも染められていたようです。
ん…、昔の侍のように男の人にも使って欲しいですね。
以前、偶然使用済みの沢山の伊勢型紙を見たことはありました。
また、板場友禅をやっていらした方からお話を伺ったこともありました。
板場友禅は、浮世絵の型のように色数と同じ数の型紙を使って染め分けしていたとか。
板場友禅された卓布(テーブルセンターのこと)を見たことあったかな。
手描き友禅とは別なゆるい魅力が感じられましたよ。
北陸地方 暖冬で、春の様。
立春前で、こんなに雪が降らないのは初めてですね。
写真は、工房から歩いてすぐのごくありがちな裏山。
かほく市森は、この日の早朝 春を思わせるような濃い霧が漂っていました。こんな日は、「シャッターチャンス」。フランスのオルセー美術館で出会った印象派の絵のように撮れないかなぁ~と、慌てシャッターをきる。
…が、あっという間に山のシルエットはミルク色に覆われてしまう…。
霧は思った以上に速く流れていることが分かりました。。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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