お盆が過ぎて
幾分過ごしやすい日もある様になり、虫の音に秋の気配を感じるようになりました。秋といえば、日が落ちるのも早く空気が澄んで月が綺麗に見える季節ですね。
2019年の十五夜は、9月13日(金曜日)
十三夜は、10月11日(金曜日)
十日夜は、11月6日(水曜日)
昔から全ての満月の夜、晴天に恵まれると縁起が良いそうです。
十五夜には、お団子や秋草をお供えします。
生けた秋草が寄り添うように咲く姿や色は、風情があり移ろいゆく時の悲しさや人生の無常観を感じさせる。日本的な情緒もお月見にはあります。
平安時代の貴族たちは、秋の夜空を見上げ月を眺めるだけでなく、水面や盃に映る月を愛でたそうですよ。
最近のInstagramの写真の様ですね。
遥か昔、
アジア各地や中国では、月に住む兎は、満月になると不老不死の霊薬を杵で打つて粉にし調合しているとの伝説があったそうです。
この月兎伝説が、日本に伝わると満ちた月の名月は望月(モチヅキ)で餅つきとの語呂合わせから、兎は月に居て月が満ちるとペッタンペッタン餅をつくと言ったイメージとなり兎は、月の象徴(霊獣)と定着したとも言われます。
ですが、兎の文様が盛んに現れるのは桃山時代以降で、豪商が好んで愛用した花兎名物裂の文様の他に、この時代は兎の耳が異常に長く描かれた波兎など、荒波を乗り越えるとても躍動感ある頼もしい姿の兎絵が大流行したようです。
また、兎は十二支の干支の中でも愛らしい姿で人気が高い動物でもあります。
「兎.猫の姉さま人形 ぷち福」
江戸時代頃 姉さま人形と言う縮緬(ちりめん)紙で作られた人形が、少女たちのごっこ遊びで親しまれていました。
むかし、むかしの姉さま人形をイメージして身近なかわいい動物、兎と猫を擬人化させました。少しもの悲しく愛くるしい表情に描き、ポップな友禅着物を羽織らせることで着物や友禅染を少しでも身近に感じていただけるようにと試みました。
伝統的な友禅染の技法で描いた姉さま人形「ぷち福」は、縁起が良い云われを持つ兎と猫模様の手描き加賀友禅 和小物です。眺めているとホッコリやさしい気持ちになれます。
世界中で昔から縁起が良いアイテムとデザインされ親しまれている兎、愛くるしい姿が可愛いと言った理由はもちろん、縁起が良い兎は、云われが数多くあります。
たとえば イギリスでも、大きな耳は良き情報収集能力に優れることから社交運上昇に繋がるといわれているそうです。
アメリカでも、後ろ脚で力強く飛び跳ねる姿から躍進の象徴であり人気が高いそうです。月の精霊だけでなく、人との関係を円満(穏やか)にし、ビジネスあるいは、学業成績の向上。社交運や縁結びなどのゲン担ぎの模様とされていたそうです。また、春の象徴でもあり、子だくさんに恵まれる兎は安産・子宝成就など子孫繁栄のお守りとしても長い間親しまれているそうです。
古今東西 縁起物として人気が高い癒し系動物なのです。
普段から身の回りに置くと様々なパワーを授かることでしょう。
ご自身様にまた、お友達やご家族に幸運をもたらすプレゼントにピッタリです。
もふもふぉの愛らしい癒し系だけじゃない、縁起の良いゲン担ぎアニマルと日本や世界中の人々の願いがギュギュっと詰まっている ひと味違う「ぷちキャラ」なのです。
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本日も最後までお読み頂き、ありがとうございます🙏
【石川県立美術館】
住所:石川県金沢市出羽町2-1
開館時間/ 9:30~18:00
ミュージアムショップ営業時間/ 9:30~19:00
□ 石川県立美術館ミュージアムショップにて まめ福シリーズ/ぷち福シリーズ/chouchou 繻紗 手描き友禅和小物販売中。(ミュージアムショップは年中無休)ぜひ、お立ち寄りください!
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